蜑住古立 弥生遺跡
竹並道路新設工事中に弥生時代の竪穴住居や墓などの集落跡が見つかり、6月7日〔土〕10時より現地説明会が開催されました。
フラスコ状の貯蔵穴
深さ約1.5メートル。かなり大きなものでした。
竪穴住居跡
径が7メートル程あり、畑として耕作されていたため、表土が削られていて、1メートルは掘られていた竪穴跡が30センチほど残っていました。柱跡は等間隔に残っています。
住居の傍に墓が有るのは珍しいそうです。
墓は5基出ており、1基は砂岩を加工した箱型石棺、4基は土坑式、1基は子供用と思われます。
箱型石棺は集落のリーダーの物ではないかと説明が有りました。石棺の蓋は三枚の大きな石で覆われていましたが、発掘の時砕いて廃棄したそうです。
人骨は酸性土のため溶けて土に還り、硬い歯さえ残っていませんでした。

子供の墓
土坑式墓1基に丸い穴が有りましたが何かはまだ不明です。
竪穴住居の30センチほど残った竪穴
道路工事のため表土を剥ぎ取られ切り倒された巨木の根が累々と有りました
こぼれた種は花をつけ
浮き上がった根からは、ひこばえが芽吹いていました
住居跡や穴倉から弥生式土器や石斧、石包丁〔稲などが現代のように、一斉に実るということは無く熟れた穂だけを切るのに用いた〕、磨り潰すための平たい石と円筒状の石の杵、イノシシなどを狩ったと思われる黒曜石などの石鏃が出土。
模様のある土器
珪化木のつぶし棒
大量の牡蠣の殻が出土
明るい農村だと思いました

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